AIスクールに50万円払う前に、BGMチャンネルを1つ作ってみてほしい

最初に、私の立場を書いておきます。AIスクールを否定する記事ではありません。スクールが合う人は、確かにいます(あとで書きます)。

そのうえで。もしあなたが今、50万円の受講ボタンの前で迷っているなら、押す前に1つだけ提案させてください。

AIでBGMチャンネルを、1つ作ってみてほしいんです。

私は実際に、音楽系のチャンネルをAIだけで運営しています。曲も、絵も、動画も、企画の分析も、工程の管理もAIです。そして先に正直に言うと、チャンネルの収益はまだありません。それでも「スクールに50万円払うより先に、これをやってみてほしい」と言い切れる理由が、今日の記事です。

目次

まず、50万円をサブスクに換算してみます

AIスクールの相場は、私が調べた範囲でおおむね50万〜100万円です(3〜6ヶ月のコースが中心)。

一方、BGMチャンネルの運営に私が使っているAIは、ぜんぶ月額のサブスクです。構成はだいたいこうなります。

道具私のプラン月額のめやす
音楽生成AI(SUNO)Pro〜Premier約1,500〜4,500円
対話型AI(ChatGPT)Go約1,400円
動画生成AI(Kling)Pro約4,000〜5,000円
エージェントAI(Claude)Max(最上位)約30,000円
動画編集(CapCut)Pro 年契約月あたり約1,100円
合計(フル装備の月)約42,000円

これは、エージェントAIに最上位プランを使っているかなり贅沢な構成です(月によってはさらに画像生成AIや上位プランを足して、月7万円を超えたこともあります)。それでも計算すると——

フル装備(月約4.2万円)の場合
 50万円 = 約12ヶ月分(まる1年)
 100万円 = 約2年分

標準的な構成(エージェントAIを通常プランにして月約1.5万円)の場合
 50万円 = 約33ヶ月分(およそ3年)
 100万円 = 5年半分

つまり、スクール3ヶ月分の受講料で、この道具ぜんぶを1〜3年使い続けられます。そしてもう1つ。スクールの受講料に、これらのサブスク代はふつう含まれていません。50万円を払ったうえで、実習に使うAIの料金は別途——という二重払いになります。

1〜3年あれば、AIの世界は何回も入れ替わります。実際この1年だけでも、主要なAIは何度も世代交代しました。数年分の道具代を、最初の3ヶ月に前払いする——これが50万円の意味です。

BGMチャンネルを1つ作ると、7つ学ぶことになります

なぜ「BGMチャンネル」なのか。1つの成果物の中に、スクールで別々の講座になっている科目が、全部入っているからです。

1本の動画を出すまでに、通る工程を数えてみます。

①音楽生成AI

曲を作ります。ここで「指示したのに違うものが出てくる」「指定が静かに無視される」を体験します。プロンプトの書き方は、講義で聞くより、100曲作るほうが早く身につきました。

②画像生成AI

サムネイルと背景画を作ります。手足が崩壊し全部同じ構図になり、それを直す過程が、そのまま画像生成の実践講座です。

③動画生成AI

絵を動かします。言及したものが暴走する世界で、「動かすものを1つに絞る」といった生きた技術が貯まります。

④動画編集

曲を並べ、絵を重ね、書き出します。編集ソフトの操作は、教材の課題より「自分のチャンネルの今週の1本」のほうが真剣に覚えます。

⑤エージェントAI(仕事を任せる技術)

毎週続けていると、工程の管理や定型作業をAIに任せたくなります。ここで完了条件の書き方担当の分け方を、必要に迫られて覚えます。2026年にいちばん求人価値のあるスキルは、たぶんこれです。

⑥データで企画を決める技術

どんな動画が伸びているかを調べ、数字で企画を決めます。分け方を間違えると結論が狂うことも、自分のチャンネルの数字だと痛みつきで学べます。

⑦続ける仕組みを作る技術

1本出すのは誰でもできます。毎週出し続けるには、手作業の漏れと戦い、工程を仕組みにする必要があります。地味ですが、仕事でいちばん使うのはこれでした。

スクールならこの7つは別々の講座です。チャンネルなら、1本の動画が7科目の演習問題になります。しかも毎週、新しい問題が来ます。

スクールに無くて、チャンネルにあるもの

成果物が残る(ポートフォリオになる)

スクールの修了証は「学びました」の証明です。チャンネルは「作れます」の証明です。

「AIを使えます」と言葉で言う人と、「AIで作った動画がここに50本あります」と見せられる人。仕事を頼むならどちらか、という話です。URLを1つ送れば済む実績は、面接でも営業でも強い。

失敗してもお金が減らない

スクールは、途中でやめたら授業料が沈みます。チャンネルは、やめてもサブスクを止めるだけ。撤退のコストが月額1ヶ月分です。向いているかどうかを、50万円払う前に月1.5万円ほどで試せる、とも言えます。

収益の可能性も、一応あります

ここは正直に書きます。私のチャンネルは、まだ収益化ラインに届いていません。「作れば稼げる」とは言いません。BGMというジャンルは競争も激しいです。

それでも、スクールとの違いは残ります。スクールの50万円は確実に減るお金で、戻る可能性はありません。チャンネルは、伸びれば収益になる可能性がゼロではない。期待値の話ではなく、宝くじの付いた教材と、付いていない教材くらいの違いだと思ってください。

スクールが合う人も、います

公平のために書きます。次のどれかに当てはまるなら、スクールはお金の価値があると思います。

  • 強制力がないと続かない自覚がある人——お金を払った、締切がある、という外圧は実際に効きます
  • 質問できる人間が必要な人——詰まったとき、隣に聞ける人がいる価値は本物です
  • 転職の紹介など、講座以外のサービスが目的の人

ただ、2つ目については一言。今は「質問できる相手」自体がAIです。私は詰まったら全部AIに聞いて、ここまで来ました。この記事の連載は、その記録そのものです。

よくある質問

音楽の知識がなくてもできますか?

私は楽器が弾けません。曲はぜんぶAIです。必要なのは音楽の知識より、「良いか悪いかを自分の耳で決める」役割でした。そこだけはAIに任せられません。

BGM以外のジャンルではダメですか?

ダメではありません。ただBGMは顔出し不要・喋り不要・1本の作業量が比較的小さいので、7つの工程を一周する教材として始めやすいです。ゲーム実況やVlogだと、AI以外の要素(自分の出演)が主役になってしまいます。

体系的に学びたいから、スクールなのでは?

その役目は、公式の無料講座が埋め始めています。2026年8月には、Claudeを作っているアンソロピック自身が公式の学習講座(Claude Academy)を無料で公開しました。作っている会社の一次情報を、無料で、体系立てて学べます。「体系的なカリキュラム」というスクール最大の売りは、公式無料講座+実践(チャンネル)の組み合わせで、かなりの部分が置き換わったと感じています。

1本作るのに、どれくらいかかりますか?

最初の1本は、たぶん丸1〜2日かかります(私もかかりました)。それが数十分まで縮んでいく過程が、まさに⑤と⑦の学習です。短くなっていく時間そのものが、成績表だと思ってください。

まとめ|授業料の代わりに、作品と月謝で学ぶ

  • AIスクールの相場50万円は、私のフル装備で1年分、標準構成なら約3年分のサブスク代。しかもスクール代にサブスク代は含まれない
  • BGMチャンネル1つに、音楽・画像・動画・編集・エージェント・リサーチ・継続運用の7科目が全部入っている
  • スクールの修了証は「学んだ」証明、チャンネルは「作れる」証明。URL1つで見せられる
  • 撤退コストは月額1ヶ月分。向き不向きを50万円払う前に試せる
  • 収益は保証しません。私もまだゼロです。それでも学習効果だけで元が取れています
  • 強制力や人の伴走が必要な人には、スクールにも価値があります

50万円の受講ボタンは、いつでも押せます。逃げません。

でも、その前に月1.5万円で1ヶ月、チャンネルを1つ作ってみてください。それでも講座が必要だと感じたら、そのとき払えばいい。順番を入れ替えるだけで、判断の質がまったく変わります。私が50万円を「まだ払っていない」のは、この順番のおかげです。

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この記事を書いた人

AIを"部下"のように使って、ブログ運営や副業を効率化している運営者です。
煩雑な作業はAI部下たちに任せて、空いた時間を仕事・趣味・大切な人に。
「楽して稼ぐ」ではなく「時間を取り戻す」をモットーに、AI活用のリアルを正直に発信しています。

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