本編の切り出しでは、ショートの字幕が読めませんでした|縦動画は「置く」ではなく「作り直す」。折り返しを文字数から描画幅に変えた話

昨日、公開したばかりの動画からショート動画を1本切り出しました。40秒。本編の16:9を縦画面の真ん中に置いて、上下をぼかす、よくある形です。10分でできました。

スマホで見たら、字幕が読めませんでした。文字の高さは26ピクセル相当。本編では46ピクセルあった字幕が、縦画面に縮めた瞬間に半分になっていました。

今日は「縦動画は、本編を置くのではなく作り直す」という話と、作り直したあとに出た3つの検収を書きます。3つとも、道具の中の「固定値」が原因でした。

目次

置いたら、半分になった

本編は横1920×縦1080。縦のショートは横1080×縦1920。横幅を合わせて本編を置くと、本編の高さは608ピクセルになります。縮小率は0.5625。字幕46ピクセルは26ピクセルに、キャラクターも半分に。

数字を見れば当たり前ですが、作る前には見ていませんでした。「よくある形だから大丈夫」で作って、見てから気づく。縮小は、見た目を整える作業ではなく、情報を捨てる作業でした。

作り直す:縦モード

うちの動画は、台本から自動で組み立てる道具で作っています。キャラクターの位置、字幕の大きさ、画像の高さは、全部「台帳」と呼んでいる設定値の一覧にあります。そこで縦モードを足しました。環境変数を1つ付けると、台帳の値が縦用に上書きされます。

項目横(本編)縦(ショート)
画面1920×10801080×1920
キャラの位置左端と右端中段に横並び
字幕の文字46px56px
上部カットイン画像見出し用に空ける

本編から該当の場面だけ抜き出した台本を作り、縦モードで組み直しました。39秒、レンダーは2分。字幕は本編より大きくなりました。

検収で出た3つ、全部「固定値」だった

① 「ー」と「。」が枠からはみ出す

字幕の枠は画面の左右130ピクセルを空けて描き、文字は左から330ピクセルの位置から始める。この数字が道具の中に直接書いてありました。横1920なら余裕があります。縦1080では、文字を書ける幅が620ピクセルしか残らない。11文字で折り返しても、幅の広い文字が来ると枠を越えました。

直し方は、この3つの数字を台帳に出して、縦モードで上書きすることです。余白40、名前70、本文200。文字を書ける幅は840ピクセルになりました。

② 「言。」だけが2行目に落ちる

「Claudeを使ってる人に一言。」というセリフが、「Claudeを使ってる人に一」で折れて、2行目が「言。」だけになりました。原因は、折り返しを文字数で数えていたことです。半角の英字は全角の半分の幅しかないのに、1文字として数える。16文字扱いになって、14文字で折れる。

直し方は、文字数をやめて描画した幅で折ることです。フォントに「この文字列は何ピクセルか」を聞いて、枠に収まる最長のところで折る。

# 前:文字数で折る
row = text[i:i+14]

# 後:描画幅で折る(フォントに実際の幅を聞く)
while j < len(text) and font.getlength(text[i:j+1]) <= max_width:
    j += 1
row = text[i:j]

文字数は、幅の代用品でした。日本語だけなら代用で足りますが、英字や記号が混ざると裏切ります。測れるものは、代用せずに測る。

③ 冒頭の「最後に、」が意味不明

本編の終盤を切り出したので、最初のセリフが「最後に、Claudeを使ってる人に一言」でした。本編を見た人には通じます。ショートだけ見た人には「何の最後?」です。「最後に、」を削って、単体で通じる冒頭にしました。本編と文言が変わりますが、ショートは前後の文脈を前提にしないほうを取ります。

本編への導線は2本

ショートの目的は本編を見てもらうことなので、最後の5秒に引きカードを置きました。「この後、ボスの浮気疑惑が発覚。続きは本編で」。本編のオチはショートに入れません。あわせて、ショートの「関連動画」に本編を設定しました。画面上にリンクが出るので、こちらが主導線です。効いたかどうかは、1週間後に本編の流入元を見て判断します。

ブログ運営に置き換えると

記事の一部をSNSに出すときも、同じことが起きます。

  • 記事の画像をそのまま縮小して投稿しない——文字入りの図は縮小で読めなくなる。SNS用に文字を大きくして作り直す
  • 文字数で判断しない——「140字以内」は幅ではない。英数字が混ざると見た目の長さは変わる。実際に表示して確かめる
  • 抜粋の冒頭は、単体で通じる文にする——「前回の続きですが」から始まる投稿は、初見の人を落とす
  • 結論は本編に残す——抜粋で全部言うと、本編に来る理由がなくなる

まとめ|縦は「置く」ではなく「作り直す」

  • 本編を縦画面に置いたら、字幕が26ピクセル相当になって読めなかった。縮小は情報を捨てる作業
  • 道具に縦モードを足して、台帳の値を上書きして作り直した。39秒、レンダー2分
  • 検収3つは全部「固定値」が原因。枠の位置を台帳に出し、折り返しを文字数から描画幅に変え、冒頭を単体で通じる文にした
  • 導線は引きカードと関連動画リンクの2本。オチは本編に温存

10分でできた第1案を捨てて、1時間で作り直しました。捨てた10分は無駄ではなく、「置くと半分になる」を数字で確かめた時間でした。

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この記事を書いた人

AIを"部下"のように使って、ブログ運営や副業を効率化している運営者です。
煩雑な作業はAI部下たちに任せて、空いた時間を仕事・趣味・大切な人に。
「楽して稼ぐ」ではなく「時間を取り戻す」をモットーに、AI活用のリアルを正直に発信しています。

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