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「この集計、どの関数を使えばいいんだっけ……」と検索を始めて、気づけば30分。Excelやスプレッドシートの作業には、そんな”調べもの沼”がつきものですよね。
結論からお伝えすると、その調べもの、ChatGPTに日本語で聞くのがいちばん早いです。関数の書き方はもちろん、エラーの原因、表の設計の相談、練習用のダミーデータづくりまで、「隣の席にいるExcelに詳しい人」に話しかける感覚で頼めます。
先にお断りしておくと、私はExcel業務のプロではありません。ただ、ブログ運営で発生する文字数カウントやデータ整理といった細かい作業をAIに任せることは毎日やっています。この記事では、その経験から見えてきた「AIへの頼み方のコツ」をExcel作業に当てはめて、コピペで使える例文つきでご紹介します。

ChatGPTは「隣の席のExcelに詳しい人」になる
検索とChatGPTのいちばんの違いは、「自分の状況をそのまま説明できる」ことです。検索で出てくるのは一般的な解説ページなので、自分の表に合わせて読み替える手間がかかります。一方ChatGPTなら、「A列に日付、C列に金額が入っていて……」と自分の表の形を伝えれば、そのまま貼り付けられる形で答えてくれます。
しかも一回で終わりではなく、「もっと簡単な方法はない?」「この関数の意味は?」と会話で追いかけられるのが強みです。聞き方の基本は、プロンプト(AIへの指示文)の書き方の記事で紹介した「前提を伝える・やりたいことを具体的に言う」とまったく同じ。Excelだからといって特別な作法は要りません。
頼み方①:関数を日本語で聞く
いちばん出番が多いのがこれです。ポイントは3つだけ。「やりたいことを日本語で言う」「データがどの列・どのセルにあるか伝える」「Excelかスプレッドシートかを伝える」。この3点がそろうと、回答の精度がぐっと上がります。
Excelで、A列に日付、B列に商品名、C列に金額が入った売上表があります。
「C列の金額のうち、B列が"りんご"の行だけを合計したい」です。
E1セルに入れる関数を教えてください。
関数の意味も、初心者向けに一行ずつ説明してください。
返ってきた関数は「意味」まで聞くのがおすすめ
例文の最後に「意味も説明して」と入れているのがひそかなコツです。答えの関数をコピペするだけでも作業は終わりますが、意味がわかると次からは自分で応用できるようになります。丸暗記は不要で、「聞けばわかる」状態を積み重ねていくイメージですね。
頼み方②:エラーの原因を聞く
「#N/A」「#VALUE!」のようなエラー表示、意味がわからないと途方に暮れますよね。エラーを聞くときは、「エラーメッセージ」「実際に使った式」「やりたかったこと」の3点セットで伝えるのがコツです。
ExcelでVLOOKUPを使ったら「#N/A」と表示されました。
使った式:=VLOOKUP(A2,D:E,2,0)
やりたいこと:A2の商品コードに対応する商品名を、D列(コード)とE列(商品名)の対応表から取り出す
考えられる原因を可能性の高い順に挙げて、確認する手順も教えてください。
「原因を可能性の高い順に」と頼むと、チェックリストのような答えが返ってきて、上から順に確認していくだけでよくなります。エラー解決は検索だと特に時間を溶かしやすいところなので、AIに聞く効果を実感しやすい場面だと思います。
頼み方③:表の設計を相談する
意外と便利なのが、関数より前の段階、「そもそもどんな表を作ればいいか」の相談です。最初の表の形がまずいと、あとの集計で苦労します。作り始める前に一言相談しておくと、未来の自分が楽になります。
これから小さなお店の売上をExcelで管理したいです。
記録したい項目:日付、商品名、単価、個数、支払い方法
あとで「月ごとの売上」と「商品ごとの売上」を集計しやすい表にしたいです。
シート構成と列の並びを、初心者向けに具体的に提案してください。
ぐちゃぐちゃデータの「整え方の方針」も聞ける
「㈱と株式会社が混ざっている」「セル結合だらけで集計できない」といった、いわゆる汚れたデータの直し方も相談できます。「表記ゆれを統一したい。手作業以外の方法を教えて」のように聞けば、置換機能や関数を使った手順を提案してくれます。ただし実データを貼る場合は、後述の注意点を先に読んでください。
頼み方④:ダミーデータを作ってもらう
「練習したいけど、ちょうどいいデータがない」というときは、データそのものを作ってもらえます。関数の動作確認をしたいときにも便利です。
Excelの練習用にダミーデータを作ってください。
内容:架空の社員名簿30人分
列:社員番号、氏名(実在しない名前)、部署、入社日、年齢
そのままExcelに貼り付けられるように、タブ区切りで出力してください。
ちなみに私も、当ブログの運営では記事の文字数カウントや公開後のチェックといった細かい作業をAIの部下(Claude)に任せています。そのあたりの働きぶりはClaudeの活用記事で紹介しているので、よければあわせてどうぞ。「細かい作業はAIに投げる」という感覚がつかめると、Excelに限らずいろいろな場面で時間が返ってきます。
会社のデータを貼る前に。これだけは守りたい注意点
ここまで「データを貼って相談」という話をしてきましたが、ひとつだけ大事な注意があります。顧客の実名・連絡先などの個人情報や、社外秘の数字を、そのままChatGPTに貼り付けるのは避けてください。入力してはいけない情報の考え方はAIに入れてはいけない情報の記事で詳しくまとめています。
とはいえ、実データを渡さなくても相談はできます。コツは「構造だけ伝える」こと。名前は「山田太郎→社員A」、金額は適当な数字に置き換えて、表の形と困りごとだけを伝えれば、答えの関数や手順はそのまま本物のデータに使えます。
なお、会話での相談は無料版のChatGPTでも十分できます。調べたところ、Excelファイルそのものをアップロードして分析させる機能は有料プランが中心のようです(2026年7月時点の情報です。最新は公式サイトでご確認ください)。また、Excelの画面の中で直接AIを使いたい場合はMicrosoftのCopilotという選択肢もあります。どのAIが自分に合うかはChatGPT・Gemini・Copilotの比較記事を参考にしてみてください。

よくある質問
Q. 無料版のChatGPTでもExcelの相談はできますか?
できます。この記事で紹介した「関数を聞く」「エラーの原因を聞く」「表の設計を相談する」は、すべて会話ベースなので無料版で試せます。ファイルのアップロード分析など一部の機能は有料プラン中心のようです(2026年7月時点)。
Q. ExcelとGoogleスプレッドシート、どちらでも使えますか?
どちらでも使えます。ただし、同じことをするのに関数の名前や書き方が微妙に違う場合があるので、質問のときに「Excelで」「Googleスプレッドシートで」とどちらを使っているかを必ず伝えてください。これだけで答えの精度が変わります。
Q. ChatGPTの答えが間違っていることはありますか?
あります。それらしい顔で間違えることもあるのがAIです。教わった関数は、いきなり本番の表に入れず、数行の小さなデータで動作を確かめてから使うのが安心です。うまく動かなければ、その結果をまたChatGPTに伝えて直してもらえばOKです。
Q. 関数を覚える必要はなくなりますか?
ゼロにはなりませんが、「暗記」からは解放されると感じています。よく使う関数は、意味を聞きながら使っているうちに自然と手が覚えます。覚えていないものは聞けばいい。この安心感こそが、AIを隣に置くいちばんのメリットだと思います。
まとめ:Excelの「調べる時間」はAIに返してもらおう
- 関数は日本語で聞く。「やりたいこと+セルの位置+Excelかスプレッドシートか」の3点セット
- エラーは「メッセージ+使った式+やりたかったこと」を伝えると原因リストが返ってくる
- 表を作る前の「設計相談」が、いちばん未来の自分を楽にする
- 練習用のダミーデータも作ってもらえる
- 個人情報や社外秘はそのまま貼らない。ダミーに置き換えて「構造だけ」伝える
Excel作業のつらさの正体は、作業そのものより「調べている時間」だったりします。そこをChatGPTに肩代わりしてもらえば、同じ作業でも気持ちがずいぶん軽くなるはずです。まずは今度エラーに出会ったとき、検索の代わりにChatGPTに聞いてみてください。その5分の時短が、積み重なると大きな時間になりますよ。

