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「AIに頼んだのに、返ってきた答えがなんだかズレている……」「何回聞き直しても、思った答えにたどり着けない」。AIを使い始めた頃の私は、毎日のようにこの壁にぶつかっていました。
結論からお伝えすると、AIの回答がイマイチな時は、プロンプト(指示文)を少し直すだけで見違えるほど変わります。しかもゼロから書き直す必要はなく、直すポイントはたいてい「曖昧さ・目的・形式」のどれか1つだけです。
この記事では、私が実際に「イマイチな回答」を直してきたプロンプトのビフォーアフターを、コピペで使える形でまとめました。基礎からじっくり知りたい方は、先に基礎編のプロンプトの書き方入門を読んでいただくと、この記事の実例がスッと頭に入ってくると思います。

AIの回答がイマイチになる原因は、だいたい4つ
毎日ChatGPTやClaudeとやり取りしていて感じるのは、「AIの性能が悪い」ケースよりも「指示がAIに伝わっていない」ケースの方が圧倒的に多い、ということです。私の失敗を振り返ると、原因はほぼ次の4つに集約されました。
- 指示が曖昧(「いい感じに」「うまく」で済ませている)
- 目的を伝えていない(何に使う文章なのかAIが知らない)
- 形式を指定していない(箇条書きが欲しいのに長文が返ってくる)
- 失敗した時にゼロから書き直している(惜しい部分まで捨てている)
逆に言えば、この4つを1つずつ潰していけば回答は安定します。ここからは、それぞれの直し方をビフォーアフターの実例で見ていきましょう。
実例①:曖昧な指示は「数字と条件」で具体化する
まずは一番多いパターンから。「いい感じにして」系の曖昧な指示です。
【ビフォー】
ブログ記事のタイトルをいい感じに考えて。
これで返ってくるのは、当たり障りのないタイトル案です。AIは「いい感じ」の基準を知らないので、無難な答えを返すしかありません。そこで、条件を数字で足します。
【アフター】
ブログ記事のタイトル案を10個ください。
条件:
・読者は副業に興味があるAI初心者
・32文字以内
・数字を1つ以上入れる
・「プロンプト 改善」というキーワードを含める
私の体感では、条件を3〜4個足すだけで「使える案」の割合が一気に上がります。ポイントは、形容詞(いい感じ・魅力的・分かりやすく)を数字と条件に置き換えることです。
実例②:「何のために使うか」を先に伝える
次に多いのが、目的を伝えていないパターンです。同じ「要約して」でも、使いみちによって正解はまったく違います。
【ビフォー】
この文章を短くまとめて。
(本文を貼り付け)
【アフター】
目的:SNS投稿の導入文に使い、続きを読みたくさせたい
この文章を100文字以内で要約してください。
読者が「え、どういうこと?」と気になる一文で締めてください。
(本文を貼り付け)
コツは、プロンプトの1行目に「目的:」と書いてしまうことです。AIは目的が分かると、要約の切り口・文体・長さを自分で最適化してくれます。私はこの型にしてから、要約のやり直し回数が目に見えて減りました。
実例③:欲しい「形式」を先に指定する
「答えの中身は合っているのに、形が使いにくい」という時は、形式の指定が抜けています。
【ビフォー】
AIツールを比較して教えて。
【アフター】
AIツールを比較して、表形式でまとめてください。
・列は「ツール名/得意なこと/こんな人向け」の3列
・行は3ツールまで
・最後に、初心者への一番のおすすめを1行で
表・箇条書き・見出し付き・文字数など、「形」を先に決めておくと、そのままブログやレポートに貼れる答えが返ってきます。ちなみにこの「形式指定」のコツは、ChatGPT・Gemini・Copilotとツールが変わっても共通して使える基本とされています。どのAIを使うか迷っている方は3大AIの比較記事も参考にしてみてください。
実例④:失敗しても全部書き直さない。「1行追記」で直す
そして、私が一番お伝えしたいのがこれです。イマイチな回答が返ってきた時、プロンプトをゼロから書き直していませんか?実は、惜しい回答ほど「1点だけ」直すのが正解です。私はこれを画像生成で痛感しました。
体験談①:フィギュアの「全身回路」事件は1行で直った
当ブログのマスコットを、GeminiのNano Bananaでフィギュア化した時のことです。頭のアンテナ周りだけに入れたかった光る模様が、最初の生成ではなぜか体全体にビッシリ回路のように走ってしまいました。正直、見た瞬間は笑ってしまったのですが、問題はここからです。
以前の私なら、プロンプトを丸ごと書き直していたと思います。でもこの時は「発光は頭部のみ。体の表面は滑らかに」という趣旨の1行を追記しただけ。それだけで、次の生成では狙い通りのフィギュアになりました。3種類のプロンプトを比べた検証も含め、詳しい経緯はNano Bananaフィギュア化の実録記事にまとめています。
体験談②:マスコットに「足が生えがち」問題
ChatGPTでマスコットの挿絵を作る時も同じでした。うちのマスコットは足のないまるい体なのですが、放っておくと高確率で足が生えてきます。これも「足は描かないでください」という1文をプロンプトの定型に入れてから、ほぼ発生しなくなりました。
惜しい回答は、AIが指示の9割を理解できている証拠です。捨てずに、ズレた1割だけを言葉にして追記する。文章でも画像でも、これが一番早い直し方だと感じています。
直したプロンプトは「テンプレ」として貯金する
改善がうまくいったプロンプトは、その場で使って終わりにせず、メモに貯めておくのがおすすめです。私は次のような型で保存しています。
# 役割:あなたは〇〇の専門家です
# 目的:この出力は〇〇に使います
# 指示:〇〇について〇〇してください
# 条件:文字数/対象読者/トーン など
# 形式:表・箇条書き・見出し付き など
私はこの型を「役割カード」と呼んで、戦略担当・執筆担当・チェック担当と、AIの部下ごとに1枚ずつ用意しています。一度カードにしてしまえば、毎回ゼロから指示を考えずに済むので、改善の成果がそのまま資産になります。この運用の全体像はAIチーム運用の記事で紹介しています。

よくある質問(FAQ)
Q1. 何回直しても、ズレた答えしか返ってきません
会話が長くなると、AIが過去のやり取りに引っ張られて直りにくくなることがあります。私の経験では、改善したプロンプトを持って「新しいチャットで仕切り直す」のが一番効きました。それでもダメなら、同じプロンプトを別のAIで試すと、あっさり解決することもあります。
Q2. プロンプトは長ければ長いほどいいのですか?
いいえ、長さより具体性です。条件を10個も20個も並べると、逆にAIが優先順位を見失うことがありました。効いている条件を3〜5個に絞る方が、私の場合は結果が安定しています。
Q3. 英語で書いた方が精度は上がりますか?
文章のやり取りは日本語で十分だと感じています。ただ、画像生成に関しては、Nano Bananaでフィギュア化した際に「英語プロンプトの方が仕上がりが安定する」という実感がありました。用途によって使い分けるのが良さそうです。
Q4. 改善のコツをなかなか覚えられません。近道はありますか?
AI本人に聞くのが一番の近道です。「この指示のどこが曖昧だったか教えて。改善版のプロンプトも書いて」と頼むと、AIが自分で直し方を示してくれます。プロンプトの基本の型は基礎編の記事にまとめているので、合わせて読んでみてください。
まとめ:イマイチな回答は「1カ所」直せば変わる
- 曖昧な形容詞は「数字と条件」に置き換える
- 「目的:」をプロンプトの1行目に書く
- 表・箇条書きなど、欲しい形式を先に指定する
- 惜しい回答はゼロから書き直さず「1行追記」で直す
- うまくいったプロンプトはテンプレとして保存し、使い回す
プロンプト改善というと難しそうに聞こえますが、やっていることは「新人さんへの頼み方を丁寧にする」のと同じです。私も最初は回答が返ってくるたびにモヤモヤしていましたが、この4つの直し方を覚えてからは、AIとのやり取りが本当にラクになりました。まずは今日イマイチだった回答をひとつ、1行追記で直すところから試してみてください。
※本記事の内容は2026年7月時点の体験に基づきます。各AIツールの最新の仕様は公式サイトでご確認ください。

