画像AIに「雪吊り」を頼んだら、クリスマスのイルミネーションになった|指示文を3,000字から約1,000字に整理

画像AIに「雪吊り」を頼んだら、クリスマスのイルミネーションになった|指示文を3,000字から約1,000字に整理

結論:画像AI(Midjourney)に、松を雪から守る「雪吊り」を頼んだら、松から離れた地面に、金色に光る円錐が立ちました。思わず出たひと言は「クリスマスのイルミネーションみたい」。3,000字を超えていた指示文を約1,000字まで削り、「兼六園のような」と名所の名前を足すと、4枚のうち1枚が本物どおりの雪吊りになりました。ただし、直しをまとめて入れたので、どれが効いたのかはまだ分かっていません。

うちでは、画像AIで描いた絵を、作業用の動画の背景に使っています。指示文はAI(Claude)が書き、画像AIへの入力と4枚からの選択は、僕が手でやっています。今回は、その指示文が長くなりすぎた話です。

目次

雪吊りとは:松の上の柱から、縄を枝先へ張る

雪吊りは、雪の重みで松の枝が折れないようにする冬の支度です。松の上に柱を1本立て、その頂から何本もの縄を枝先へ張ります。縄は柱の頂から円錐の形に広がり、枝はその内側に収まります。金沢の兼六園のものがよく知られています。

頼んだもの=雪吊りの松。模式図(再現)
頼んだもの=雪吊りの松。模式図(再現)

何が起きたか:縄の円錐が松から離れて、光り出した

雪の日本庭園の絵です。指示文には、柱が1本あること、縄が柱の頂から枝先へ円錐に張られること、縄は淡い金色のわらであることまで書いていました。

出てきた絵では、縄の円錐が松から離れて、横の地面に立っていました。しかも金色に光っています。松の横に光る円錐が立っている絵は、雪吊りというより、クリスマスのイルミネーションです。

出てきた絵=松の横の地面に、金色に光る円錐が立つ。模式図(再現)
出てきた絵=松の横の地面に、金色に光る円錐が立つ。模式図(再現)

指示文の最後には、描いてほしくない物の一覧(禁止語)も付けていました。そこには「きらめき」や「光の粒」も入れていました。それでも光りました。

指示文は、英語で3,000字を超えていた

このとき画像AIに渡した指示文は、英語で3,000字を超えていました。雪の降り方、光の色、人物の服装、画面のどこに何を置くか、ピントをどこに合わせるか。外したくない条件を、思いつくかぎり書き足していった結果です。禁止語だけでも約80個ありました。

読んだ僕のひと言は「長すぎ」でした。

3,000字超の指示文と、約1,000字に削った指示文。模式図
3,000字超の指示文と、約1,000字に削った指示文。模式図

約1,000字に削って、何を変えたか

削った指示文で変えたのは、次の4つです。

  • 全体を約1,000字に削った:3分の1ほど。雪の降り方や光の説明は、ひと言ずつにした
  • 「兼六園のような」と名所の名前を足した:雪吊りの形を、有名な実例で伝える
  • 「枝は縄の円錐の内側」と書いた:縄と松が別々にならないように
  • 禁止語を約80個から14個にしぼり、クリスマスツリー・クリスマスの電飾・イルミネーション・光るを入れた

雪吊りの部分は、こう書きました(英語の指示文から、雪吊りの部分だけ抜き出しています)。

one large old Japanese black pine heavy with snow,
protected by yukitsuri like in Kenrokuen garden:
a tall pole rising from the center of the pine above its crown,
with many straw ropes fanning down from the pole top over the whole tree like a tall tent,
the branches inside the cone of ropes

結果は、4枚のうち1枚(左下)が、柱の頂から縄が枝先へ広がる、本物どおりの雪吊りになりました。僕はその1枚を選びました。

削ったあとの4枚のうち、左下だけが本物どおり。模式図(再現)
削ったあとの4枚のうち、左下だけが本物どおり。模式図(再現)

どれが効いたのか:まだ分かっていない

正直に書くと、4つの直しを一度に入れたので、どれが効いたのかは分かっていません。短くしたからかもしれないし、名所の名前が形の手がかりになったのかもしれない。禁止語にクリスマスを入れたのが効いた可能性もあります。画像AIの中で何が起きているのかは、外からは見えません。

それでも、うちにとっては「指示文を短く整理し、ほかの3つも直したら、結果がよくなった」という実例が1つ増えました。以前、動画AI(Kling)でも、止める物を十数個並べた長い指示が続けて失敗し、短い4行で通ったことがあります。まだ2つの例だけですが、うちでは、条件を足す前に指示文を整理してみるようになりました。

この件から変えたこと

  • 画像AIの指示文は、必要な条件にしぼって書く:うちの目安は約900字。制作の手順書にも書いた(一般に何字がよいかは分かりません。うちの運用の目安です)
  • 形が独特な物は、有名な実例も手がかりとして試す:説明を足すより、名所の名前1つのほうが伝わることがあるかもしれない
  • 外れ方を見る:縄が松から離れた・光った、という外れ方が、次に何を書くかの手がかりになる

AIに頼むときの一文(コピーして使える)

画像AI用の指示文は、まず短く書いてください(目安は1,000字以内)。
条件を足す前に、本当に必要な条件かを見直してください。
形が独特な物は、その形がよく分かる有名な実例(名所など)を手がかりとして添えてください。
うまくいかないときは、直しを1つずつ入れて、どれが効いたか分かるようにしてください。

まとめ

  • 画像AIに雪吊りを頼んだら、松の横に光る円錐が立ち、クリスマスのイルミネーションになった
  • 指示文は英語で3,000字を超え、禁止語だけで約80個あった
  • 約1,000字に削り、「兼六園のような」と足すなど4つ直したら、4枚のうち1枚が本物どおりになった
  • どの直しが効いたのかは、まだ分かっていない

動画AIで長い指示が失敗し、短い4行で通った話は動画AI(Kling)の指示は短い肯定形でに、画像AIに形を伝えるのが難しかった話は画像AIに形を伝えるコツ|栗を頼んだら、エシャロットが出てきたにまとめています。この件は、うちのYouTubeでもShortsにしています。

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この記事を書いた人

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