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ChatGPTを使い込むほど発生する問題があります。それは——チャット欄が散らかること。「あの会話どこいった?」とスクロールで探し、見つからずに同じ質問をもう一度……。心当たり、ありますよね(私はありました笑)。
それを一気に解決するのが、ChatGPTの「プロジェクト」機能です。無料プランでも使えるようになったのに、意外と知られていない。しかもこれ、前回のAIチームの記事で紹介した「役割カード」の保存先として最高の機能なんです。今回は使い方から、うちの「AI部下の専用デスク」としての活用法まで解説します。

プロジェクト機能とは?「テーマ別の作業部屋」
プロジェクトは、ひとことで言うと「チャットをテーマごとにまとめる作業部屋」です。ただのフォルダ分けではなく、部屋ごとに次の4つが持てるのがポイントです。
- チャットの整理:関連する会話を1つのプロジェクトにまとめられる
- 専用のカスタム指示:その部屋の中だけで効く指示を設定できる(ここが最強)
- 参考ファイル置き場:資料をアップロードしておくと、部屋の中の会話で参照してくれる
- プロジェクト限定メモリ:その部屋でのやりとりを、部屋の中だけで覚えてくれる
つまり「話が通じる状態」を部屋ごとに作り置きできる。毎回ゼロから説明する手間が消えます。
使い方(3ステップ)
- プロジェクトを作る:サイドバーの「プロジェクト」から新規作成→名前をつける(例:「ブログ執筆」)
- カスタム指示を設定する:プロジェクトの設定から、その部屋専用の指示を書く(後述の役割カードをここに貼る)
- 部屋の中でチャットを始める:以後、この部屋で始めた会話はすべて指示とファイルを踏まえて答えてくれる
設定はこれだけ。無料プランでもプロジェクトあたり5ファイルまでアップロードできます(Plusは25、Proは40。2026年7月時点・変更の可能性あり)。
【実例】うちの使い方=「AI部下の専用デスク」
ここからが本題。AIチームの記事で、「役割カード(専門・性格・仕事のルールを書いたメモ)を会話の最初に貼ると、AIが”部下”になる」という話をしました。ただ、毎回貼るのは正直ちょっと面倒。
そこでプロジェクトの出番です。役割カードをプロジェクトのカスタム指示に貼っておく——これで「その部屋に入れば、いつもの部下がいる」状態になります。まさに部下の専用デスク。うちのブログ運営で言えば、こんな部屋割りです。
| プロジェクト(部屋) | カスタム指示に入れる役割カード | 置いておくファイル例 |
|---|---|---|
| 記事の執筆室 | 執筆担当のカード(結論先出し・やさしい言葉) | 過去記事の見本・文体メモ |
| 品質チェック室 | チェック担当のカード(重要度つき指摘・修正案必須) | 表現のNGリスト |
| 企画会議室 | 戦略担当のカード(読者目線・比較で提案) | ネタ帳・サイトの方針メモ |
参考に、「記事の執筆室」のカスタム指示に入れている内容のイメージはこんな感じです(コピペして自分用に調整OK)。
この部屋は【ブログ記事の執筆室】です。あなたは執筆担当。
- ブログのテーマ:AIを部下のように使って作業を時短する
- 読者:AI初心者。専門用語はかみ砕く
- 文体:です・ます調。結論を先に。1文は短く
- 体験談は創作しない。必要な箇所は【体験を入れる】と印を残す
- 出力はいつも「タイトル案→見出し→本文」の順で
一度書いておけば、この部屋での会話は何十回でもこの前提から始まります。「毎回同じ説明をしていた時間」が丸ごと消えるのが、体感として一番大きい変化でした。役割カードの詳しい書き方(専門・性格・仕事のルールの3点セット)はAIチームの記事にテンプレを置いてあります。
導入前と後で、日々の使い勝手はこう変わります。
- 導入前:会話をスクロールで探す/毎回役割カードを貼る/資料を毎回アップし直す
- 導入後:部屋に入るだけで再開できる/前提と役割が常駐している/資料は置きっぱなしでOK
ブログ以外の活用アイデア
- 仕事の案件ごと:案件Aの部屋・案件Bの部屋。資料も指示も混ざらない
- 家計・暮らし:「家計相談室」を作り、我が家の方針(節約優先・外食は週1など)をカスタム指示に
- 旅行の計画:行き先・日程・予算を部屋に置いて、旅行の相談はぜんぶそこで
- 学習:「英語の先生の部屋」を作り、レベルと目標を指示に書いておく
共通のコツは、「毎回説明していた前提」をカスタム指示に引っ越しさせること。会話が最初から本題に入れるようになります。

注意点3つ
- ファイル数に上限がある:無料は5ファイル/部屋。資料は厳選するか、テキストにまとめて1ファイル化すると節約できます
- 部屋の中でも「入れてはいけない情報」は同じ:プロジェクトに置いたファイルもAIに送信されるのは変わりません。AIに入れてはいけない情報の記事のルールはここでも適用です
- 部屋をまたぐと文脈は引き継がれない:プロジェクト限定メモリは「その部屋専用」。別の部屋には別の記憶——部下ごとに記憶が分かれる、と考えれば自然ですね
よくある質問(FAQ)
無料版でも本当に使える?
使えます。プロジェクト機能は現在、無料を含む全プランで開放されています(2026年7月時点)。ファイル数などの上限がプランで異なるだけなので、まず無料で試して損はありません。
いま散らかっている過去のチャットも整理できる?
できます。既存のチャットは、あとからプロジェクトへ移動できます(チャットのメニューから移動先を選ぶか、サイドバーでドラッグ)。まず部屋をいくつか作って、よく見返す会話から順に放り込んでいくと、数分でサイドバーが見違えますよ。全部を完璧に仕分けようとせず、「今後よく使うものだけ」で十分です。
GPTs(カスタムGPT)とは何が違う?
似ていますが、GPTsは「配布もできる専用AIアプリを作る」機能、プロジェクトは「自分の作業を部屋で整理する」機能です。個人の作業効率化ならプロジェクトのほうが手軽で、日常使いはまずこちらで十分です。
ChatGPT以外にも同じ機能はある?
あります。Claudeにも「Projects」というよく似た機能があり、役割カード運用はどちらでも可能です。複数のAIを使い分けている人は、3大AI比較の記事も参考にどうぞ。
まとめ:部屋を分ければ、AIはもっと働く
- プロジェクト=チャット整理+専用指示+ファイル+限定メモリの作業部屋
- 無料プランでも使える(ファイル5個まで/2026年7月時点)
- 最強の使い方は役割カードをカスタム指示に常駐させる「部下の専用デスク」
- 入れてはいけない情報のルールは部屋の中でも同じ
「チャットが散らかって探せない」は、AIを使い込んでいる証拠でもあります。部屋を分けて、部下に専用デスクを与えて、あなたのAIチームをもう一段階レベルアップさせてください。今日まず1部屋、一番よく使うテーマで作ってみるところからで十分です。役割カードの作り方はAIチームの記事、指示の書き方の基本はプロンプトのコツでどうぞ。

