結論:AIに任せた作業を次の日に引き継ぐとき、「実行中」とだけ書いて終わらせません。書くのは「完了」か「どこまで進んだか」、それと「途中の物がどこにあるか」です。うちでは「実行中」のまま一晩たち、次の日に曲のフォルダが空で慌てました。
うちでは、作業用の動画に使う曲づくりを、AI(Claude)に任せています。AIは作業を区切りごとに「引き継ぎ書」に書き残し、次の会話はそれを読んで続きから始めます。この記事では、その引き継ぎ書で起きたことと、書き方を直した結果を置いておきます。
何が起きたか:「実行中(結果はここに追記)」のまま、次の日はフォルダが0曲
ある夜、AIは曲づくりを別の作業役のAIに任せ、引き継ぎ書にこう書きました。「曲づくり=実行中(結果はここに追記)」。ところが、結果は追記されないまま、その夜の会話は終わっていました。
次の日の夕方、動画を組み立てようとすると、曲を入れるフォルダが全部空でした。引き継ぎ書には「実行中」とあるのに、曲は0曲です。

本当はどこまで進んでいたか:8曲で止まっていた
すぐに作り直す前に、前の夜の作業がどこまで進んでいたかを調べました。すると、作業役のAIは1つ目のチャンネルの分を8曲作ったところで止まっていて、そのうち2曲は書き出したファイルがダウンロードフォルダに残っていました。

そこで、最初から作り直さず、続きから作りました。調べずに作り直していたら、同じ曲を二重に作るところでした。
なぜ起きたか:「実行中」の先にある確認手順がなかった
「実行中」と書いた時点では、それは本当でした。問題は、そのあと誰も終わりを確かめなかったことです。書いたAIはその会話を終え、次の会話のAIは「実行中」という言葉だけを受け取りました。
「結果はここに追記」は、あとで誰かが書き足す前提の言葉です。でも、その「誰か」を決めていませんでした。引き継ぎ書の「実行中」は、次の人から見ると、終わったのか、止まったのか、まだ動いているのかが分からない言葉でした。
引き継ぎ書の書き方(うちの型)
この日から、AIに任せた作業を引き継ぐときは、次の4つを書くことにしました。
| 書くこと | 例 |
|---|---|
| 状態 | 完了/途中/未着手(「実行中」で終わらせない) |
| どこまで | 1つ目のチャンネル=8曲作成・うち2曲書き出し済み |
| 途中の物の場所 | 書き出したファイルはダウンロードフォルダ |
| 次にやること | 9曲目から続き。作業前に「作成済みの曲数・書き出し済みの曲数と場所・次に作る曲の番号」を確かめる |
どうしても作業が終わる前に会話を閉じるときは、「実行中」に確かめ方を添えます。たとえば「書き出したファイルはダウンロードフォルダに出る。次の会話は、まずそこを数えてから始める」。こう書いておけば、次のAIは言葉ではなく、物を見て判断できます。
手順書にも1行足した:「作業前に、前の途中経過を確かめる」
引き継ぎ書は毎回書き換わるので、そこに注意書きを足しても、次の回には消えてしまいます。そこで、曲づくりの手順書のほうに「作業を始める前に、前の作業の途中経過を確かめる」と1行足しました。同じ日に組み立てで2回やり直した原因(設定の食い違い)も、道具の説明の冒頭にある「踏んだ罠」の欄に書き足しています。
注意は、毎回読む場所に置きます。引き継ぎ書ではなく、手順書や道具そのものに入れておくと、次の自分が同じ所で止まります。
チェックリスト
- 引き継ぎ書に「実行中」とだけ書いて終わっていないか
- 「どこまで進んだか」を数字で書いたか
- 途中の物(書き出したファイルなど)の場所を書いたか
- 次の会話が最初に確かめること(作成済みの数・書き出し済みの数と場所・次の番号)を書いたか
- 何度も効かせたい注意は、引き継ぎ書ではなく手順書や道具に書いたか
まとめ
- 「実行中(結果はここに追記)」のまま一晩たち、次の日は曲のフォルダが空だった
- 調べると8曲で止まっていた。作り直さず続きから作れた
- 引き継ぎは「状態・どこまで・途中の物の場所・次にやること」で書く
- 繰り返す注意は、毎回読む手順書や道具に入れる
決めたことを守らせる工夫は、決めたルールが守られない問題|対策は”貼る”より”埋め込む”でも書いています。今回の件は、うちのYouTubeでもShortsにしています。

