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AIで画像を作り続けていると、あるとき気づきます。全部、同じ絵に見える。
1枚ずつ見ているときは、どれも悪くありません。でも並べた瞬間、背景も構図も似たり寄ったり。サムネイルが並ぶ画面では、どれがどの記事だか分からなくなります。
先に結論をお伝えします。原因は「指定していない部分は、AIがいちばん無難な答えで埋めるから」。対策は、毎回変える項目をあらかじめ決めておくことです。具体的には①背景の場所、②カメラの距離、③時間帯と光、④画面の構成、⑤主役の位置の5つ。
これ、私が実際にやらかしました。100枚以上たまった自分の画像を整理していて、ようやく気づいたんです。恥ずかしい話ですが、対策込みで共有します。

なぜ全部同じ絵になるのか
理由はシンプルで、AIは指示されていない部分を「もっともありそうな形」で埋めるからです。
たとえば私が書いていた指示文は、こんな感じでした。
キャラクターが◯◯をしているシーン。
背景は明るい作業部屋を同じ画風で。
ポーズは毎回変えています。でも背景の指定を使い回していた。しかもカメラの距離や角度は一度も指定していませんでした。
結果どうなったか。窓があって、観葉植物があって、木の机があって、正面からキャラを写した——ほぼ同じ絵が量産されました。AIが悪いのではなく、私が「同じ指示」を出していただけです。
1枚ずつ見ていると、絶対に気づけない
ここが厄介なところです。作っている最中は、1枚ずつしか見ません。そして1枚だけ見れば、どれもちゃんとした絵なんです。
問題が見えるのは並べたときだけ。私が気づいたのも、たまった画像をフォルダに整理していて、サムネイルが一覧で表示されたときでした。
逆に言えば、これが対策の第一歩でもあります。定期的に一覧で見返す。それだけで問題は発見できます。
毎回変える5項目
気づいてから、指示文に「毎回変える枠」を作りました。この5つです。
| 変える項目 | 指定の例 |
|---|---|
| ①背景の場所 | 作業部屋/草原/会議室/夜のオフィス/図書室/道の分かれ目 |
| ②カメラの距離 | 引きの全身/胸から上の寄り/手元だけのアップ |
| ③時間帯と光 | 朝の日差し/昼/夕焼け/夜と室内灯/曇り空 |
| ④画面の構成 | 中央に1体/左右で対比/背中越し/奥行きのある一本道 |
| ⑤主役の位置 | 中央/右寄り/左寄り(タイトルを載せる余白の位置も変わります) |
全部を毎回変える必要はありません。1〜2項目ずらすだけで、並べたときの印象はまったく違います。
私の場合、いちばん効いたのは②カメラの距離でした。ずっと「全身が入る引きの絵」ばかりだったので、手元のアップを1枚混ぜるだけで、一覧の見え方が変わります。
「変えない部分」と「変える部分」を分ける
ここで注意点があります。何でも変えればいいわけではありません。
キャラクターの見た目や画風まで毎回変えてしまうと、今度は統一感がなくなります。ブログの絵はバラバラのほうがいい、という話ではないんですね。
そこで、こう切り分けました。
- 絶対に固定する:キャラクターの姿・色・画風・線の太さ。ここがブレると別のサイトの絵に見えます
- 毎回変える:背景・カメラ・光・構成・位置。ここが同じだと全部同じ絵に見えます
つまり「誰が描かれているか」は固定して、「どう写すか」を変える。この線引きにしてから、統一感と変化の両立ができるようになりました。キャラクターの見た目を固定する方法はマスター画像参照で画風を統一するコツにまとめています。

実践①|「背景リスト」を先に作っておく
毎回その場で背景を考えると、結局いつもの場所に戻ってしまいます。人間も無難な答えに寄るからです。
そこで私は、使える背景を先にリストにしておくことにしました。
【背景ローテーション表】
1. 明るい作業部屋
2. 会議室(ホワイトボードあり)
3. 夜のオフィス(窓の外は夜景)
4. 草原・丘の上
5. 図書室・本棚の前
6. 机の上のアップ(背景はぼかす)
7. 廊下・階段など建物の中の移動空間
→ 直前の2回で使った番号は避ける
ポイントは最後の1行、「直前の2回で使った背景は避ける」というルールです。完全ランダムにする必要はなく、これだけで連続した同じ絵が防げます。
実践②|3枚並べて確認する
作ったあとの確認方法も変えました。1枚で判断せず、直前に作った2枚と並べて見るのです。
フォルダの表示を大きめのサムネイルにして、3枚を横に並べる。それだけで「あ、また同じ構図だ」と一目で分かります。
私は画像を記事ごとのフォルダで管理しているので、この確認が数秒でできるようになりました。整理のしかたそのものが、品質チェックの役に立ったかたちです。
実践③|シリーズものは「変える軸」を決める
連載やシリーズで大量に作る場合は、もう一段上の工夫が要ります。あらかじめ「この軸で変えていく」と決めておく方法です。
- 時間帯で回す:1回目は朝、2回目は昼、3回目は夕方、4回目は夜
- 距離で回す:引き→寄り→アップ→引き
- 場所で回す:室内→屋外→室内→屋外
軸を決めておくと、毎回悩まずに違いが出せます。しかもシリーズ全体を並べたときに、リズムが生まれるのが良いところです。行き当たりばったりで変えるより、結果的にきれいにまとまります。
これは動画でも同じです
ちなみにこの現象、動画生成でも起こります。同じような構図の映像ばかりになり、並べると見分けがつかなくなる。
原因も対策も画像と同じで、カメラと背景を指定していないからです。動画の場合はさらに「何が動くか」の指定も効いてきます。詳しくはAI動画の手なずけプロンプト術に書きました。
よくある質問
そもそも似ていて悪いのですか?
統一感という意味では悪くありません。問題になるのは一覧で並ぶ場所です。記事一覧やサムネイルが並ぶ画面で全部同じに見えると、読者がどれを読んだか分からなくなります。単体で使う絵なら、そこまで神経質にならなくて大丈夫です。
毎回違う指示を考えるのが大変です
だからこそリストと回す順番を先に作ることをおすすめします。考えるのは1回だけで、あとは順番に使うだけです。私も背景リストを作ってから、悩む時間がなくなりました。
指示を増やすと、キャラが崩れませんか?
崩れることはあります。だからキャラクターに関する指定は毎回まったく同じ文言を使い、変えるのは背景と構図の部分だけにするのが安全です。キャラが崩れたときの直し方は手足が崩壊する問題の対策記事にまとめています。
ツールを変えれば解決しますか?
あまり関係がないと思います。指定していない部分が無難に埋まるのは、どのツールでも同じだからです。ツールごとの得意不得意は画像生成AIの比較記事にありますが、この問題については指示の書き方のほうが影響します。
まとめ|同じ絵になるのは、同じ指示を出しているから
- AIは指定していない部分を、いちばん無難な形で埋める
- 1枚ずつ見ても気づけない。並べて初めて分かる
- 毎回変えるのは①背景 ②カメラの距離 ③光 ④構成 ⑤位置の5項目
- キャラと画風は固定、写し方は変える。この線引きで統一感と変化を両立
- 背景リストを先に作り、直前2回と同じものは避ける
- 作ったら直前の2枚と並べて確認する
この問題のいやらしいところは、失敗しているように見えないことです。1枚ずつは合格点で、誰も文句を言わない。だから気づかないまま何十枚も積み上がります。
もし最近作った画像が手元に何枚かあるなら、ぜひ一覧で並べて眺めてみてください。背景が全部同じだったら、それは今日から直せます。指示文に1行足すだけですから。

