画像を作るAIに「右手で突いて」と頼みました。返ってきた絵は、左手の突き。言い方を変えて6回頼んで、6回とも左手でした。動画を作るAIに文章で頼んでも、やっぱり左手。しかも拳ではなく、手が開いていました。
先に結論です。何度言い換えても左右が直らないときは、言葉を足すより、絵を左右反転したほうが早いです。うちでは、没にした「左の突き」の絵をそのまま反転して、正しい「右の突き」の絵にしました。描き直しはしていません。この記事では、そのときの経緯と、反転で直せる絵・直せない絵の見分け方、それから左右の検品でAIの部下が読み違えた話を置いておきます。

何が起きたか:6回頼んで、6回とも左手
別の仕事で、空手の型を1手ずつ描いた絵が必要になりました。後ろ斜めから見た道場の絵です。1手目の「左手で下を払う」動きは、きれいに描けました。
問題は2手目です。「右足を踏み出して、右手で突く」。これを画像を作るAI(ChatGPT)に頼むと、左手で突いた絵が返ってきました。

言い方は何度も変えました。「右手で」だけでなく、「カメラに近い側の腕で」「脚が交差するように」と、見え方で書いたりもしました。それでも6回とも左手です。動画を作るAIに、文章で「右手で突いて」と頼んでも同じでした。こちらは左手だったうえに、拳が開いてパーになっていました。
この角度の絵では、AIは向いている方向の側の腕しか前に出さないように見えました。左右を取り違えているというより、この構図で描ける側が決まっている、という感触です。
もうひとつの失敗:検品が、読み違えて合格を出した
実は、途中でAIの部下に絵の検品を任せていました。部下の判定は「合格」。画面の左側の肩を、右腕だと読み違えていたんです。
後ろ姿の絵は、左右の判定がややこしくなります。こちらに背中を向けている人の右腕は、画面の右側に来ます。ところが体が斜めを向いていたり、腕が体の前で交差していたりすると、どちらの肩から出ている腕なのか、ぱっと見では分かりません。
気づいたのは社長でした。空手の型の動画を見比べて、「逆じゃない?」と。左右の正しさを判定できるのは、その動きを知っている人の目でした。
直し方:没にした絵を、左右反転する
言い換えをやめて、発想を変えました。没にした「左足前・左手で突く」の絵を、左右反転します。反転すると、左右がそのまま入れ替わるので、「右足前・右手で突く」の絵になります。求めていた2手目そのものです。

from PIL import Image
im = Image.open("botsu.png") # 没にした左の突き
im.transpose(Image.FLIP_LEFT_RIGHT).save("hanten.png") # 左右反転=右の突き
画像編集ソフトの「左右反転」でも同じことができます。6回の言い換えより、1回の反転のほうがずっと早く、確実でした。
反転で直せる絵・直せない絵
反転は万能ではありません。左右が入れ替わると困るものが絵の中にあると、そこが別の間違いになります。
| 絵の中にあるもの | 反転するとどうなるか |
|---|---|
| 文字・数字・看板 | 鏡文字になる。反転には向かない |
| 着物・道着の合わせ | 前から見える絵では、合わせが逆になる(左前)。今回は後ろ姿だったので見えず、問題なかった |
| 時計・ボタンの位置・利き手が決まった道具 | 位置や向きが逆になる |
| 背景の風景・建物 | 知っている場所なら違和感が出る。知らない場所ならほぼ気づかれない |
| 人物の動きだけ | いちばん反転向き。今回はこれ |
今回うまくいったのは、後ろ姿で、文字も合わせも見えない絵だったからです。反転する前に、絵の中に「左右が決まっているもの」がないかを1回見ておくと安全です。

まとめ
- 画像を作るAIは、構図によっては描ける側の腕が決まっているように見えることがある。言い換えを6回重ねても直らなかった
- そういうときは、没にした絵を左右反転するほうが早い。描き直し不要
- 反転する前に、文字・合わせ・位置が決まった物が絵にないか確かめる
- 左右の検品は、AIの部下も読み違えた。その動きを知っている人の目で最後に確かめる
腕の本数が増える問題の対策はAIキャラの手足が崩壊する問題の完全対策にまとめています。今回の件は、うちのYouTubeでも「右手で突いて」と6回頼んだ回として動画にしています。

