「見られていない」のではなく「選ばれていなかった」|YouTubeの表示回数とクリック率で、伸びない原因を切り分ける

「見られていない」のではなく「選ばれていなかった」|YouTubeの表示回数とクリック率で、伸びない原因を切り分ける

うちのYouTubeチャンネルは、本編の動画を12本出して、再生は合計132回でした。1本あたり12回ほどです。正直、誰にも届いていないと思っていました。

ところが、YouTube Studioを開いてみると、本編のサムネイルは4,469回表示されていました。届いてはいたんです。そのうち押されたのは0.7%でした。

先に結論です。再生が伸びない原因は、「そもそも表示されていない」と「表示されているのに押されていない」の2つしかありません。そして、この2つは打ち手が真逆です。どちらなのかは、表示回数を見るまで分かりません。この記事では、YouTube Studioで原因を1画面で切り分ける手順と、うちの実際の数字、そして数字を読むときにうちが実際にはまりかけた落とし穴を2つ、画面つきで置いておきます。

昼の会議室
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伸びない理由は2つしかない。そして打ち手は真逆

動画が再生されるまでには、2つの関門があります。

  1. 表示される:YouTubeが、誰かのホーム画面やおすすめ欄にサムネイルを出す
  2. 押される:それを見た人が、クリックして再生する

再生が少ないとき、どちらの関門で止まっているかで、やるべきことがまったく変わります。

状態何が起きているか効く打ち手
表示回数が少ないYouTubeがまだ配っていないテーマの絞り込み・本数を積む・短尺から本編への導線
表示回数は多いのに
クリック率が低い
配られているのに、選ばれていないサムネイルとタイトル

表示されていないのにサムネイルを作り込んでも、見てくれる人がいないので効きません。逆に、表示されているのにテーマを変えると、せっかく配ってくれている流れを自分で止めることになります。表示回数を見ずに打ち手を選ぶのは、当て推量です。

YouTube Studioで「表示回数」と「クリック率」を見る手順

2026年9月時点の画面です。以前は「リーチ」というタブにありましたが、今は「コンテンツ」タブに移っています。

  1. YouTube Studioの左メニューで「アナリティクス」を開く
  2. 上のタブから「コンテンツ」を選ぶ
  3. その下の切り替えで「動画」を選ぶ(ここが大事。理由はすぐ下で)
  4. 「サムネイルのインプレッション数」と「サムネイルのクリック率」を見る
YouTube Studioのアナリティクス、コンテンツタブで「動画」を選んだ画面。視聴回数132、サムネイルのインプレッション数4469、クリック率0.7%、
YouTube Studioのアナリティクス、コンテンツタブで「動画」を選んだ画面。視聴回数132、サムネイルのインプレッション数4469、クリック率0.7%、平均視聴時間0分52秒が並んでいる

「インプレッション数」が表示回数のことです。「すべて」のままだと、短尺動画(ショート)と本編が混ざります。ショートは、スワイプで流れてくる画面ではサムネイルが出ないので、表示回数がとても小さく出ます。混ぜると本編の数字がぼやけるので、必ず「動画」に絞ってください。

動画ごとの数字は、右上の「詳細モード」で表になって出ます。どの回がどれだけ表示され、どれだけ押されたかが1本ずつ並びます。

うちの実際の数字(2026年8月23日〜9月19日)

チャンネル全体では、再生の95.9%がショート(3,050回)、本編は4.1%(132回)でした。本編だけを見ると、こうです。

サムネイルの表示回数4,469回
クリック率0.7%
表示の出どころホーム画面など(ブラウジング機能)62.9%/関連動画 25.8%/検索 4.6%
本編の「視聴者があなたの動画を見つけた方法」と「人気の動画」。ブラウジング機能62.9%、関連動画25.8%が上位
本編の「視聴者があなたの動画を見つけた方法」と「人気の動画」。ブラウジング機能62.9%、関連動画25.8%が上位

表示の6割以上がホーム画面から来ています。つまりYouTubeは、うちの動画をちゃんと人のホーム画面に出してくれていた。そのうえで、100回見かけて1回も押されていない、ということです。

YouTubeのヘルプには「YouTube の全チャンネルと全動画の半数では、インプレッションのクリック率が 2〜10% の範囲です」と書かれています。0.7%はその下限の3分の1ほどです。うちの本編は、「見られていない」のではなく「選ばれていない」側でした。

落とし穴①:施策の前と後が混ざった期間で比べる

ここで、うちはひとつ判断を間違えかけました。

9月18日に、本編のうち4本のサムネイルを「上に黒い帯を敷いて、セリフを大きく載せる」型に付け替えていました。数字を並べると、こうなります。

サムネイル表示回数クリック率
黒帯の型(6本)1,529回約0.4%
前の型(5本)2,940回約0.9%

黒帯のほうが負けています。でも、この比較は成り立っていません。期間は8月23日から9月19日。付け替えたのは9月18日です。黒帯組の表示回数の大半は、まだ前のサムネイルだった時期のものなんです。

詳細モードで動画ごとの表示回数とクリック率を並べた表。前の型のサムネイルの回と、黒帯の回が混ざって並んでいる
詳細モードで動画ごとの表示回数とクリック率を並べた表。前の型のサムネイルの回と、黒帯の回が混ざって並んでいる

何かを変えた効果を見たいときは、期間を「変えた日から」で切る。当たり前に聞こえますが、Studioの初期表示は「過去28日間」なので、何もしないと前後が混ざったまま見ることになります。うちは、付け替えから1週間たつ9月24日に、期間を9月18日からに切って見直す予定です。

落とし穴②:1本あたり数件のクリックで「型」を決める

動画ごとに見ると、いちばん押されていたのは「AI部下が自分で描いたサムネの方が、プロの絵より回った」という回で、クリック率は2.5%。逆に「礼儀に厳しいAI」のような短いタイトルの回は、0.2〜0.5%でした。

「何が起きたかを具体的に書いたタイトルのほうが押される」ように見えます。ただ、1本あたりのクリックは1件から12件です。この件数では、どの差も偶然で説明がつきます。

なので、うちはこれを「決まり」にはせず「次に試すこと」にしました。今日出した動画では、何が起きたかをセリフでそのまま書いたタイトルにしています。結果が出るまで、前の回のサムネイルは触りません。いちばん押されている回を、改善のつもりで上書きしてしまうのが一番もったいないからです。

AIに手伝ってもらうときに気をつけたこと

今回の数字は、AIに画面を操作してもらって読み取りました。そのときに2つ、気づいたことがあります。

1つ目。表示回数とクリック率は、YouTubeの外部連携の仕組み(API)では取れません。再生回数や視聴時間は取れるのに、この2つだけはStudioの画面でしか見られない。AIに「APIで取れる数字」だけで分析させると、今回の肝心な2つが抜け落ちた状態で結論が出ます。うちでも、画面を開くまでは「見られていないのか、押されていないのか分からない」と言っていました。

2つ目。AIに表を読ませると、列がずれることがあります。詳細モードの表をAIに文字として読み取らせたところ、「0」や「―」の空欄が読み飛ばされて、ある回の表示回数が隣の列にずれて入っていました。最後は、画面を広げて目で1行ずつ照合しています。数字を判断に使うなら、AIが読んだ数字は一度画面と見比べるのが安全です。

もうひとつ正直に書くと、最初にうちのAIは「前の型の5本も黒帯に揃えましょう」と提案していました。数字を並べてから、その提案は取り下げています。見る前の「直そう」は、だいたい外れる。これはAIでも人でも同じでした。

朝の屋上の小さな菜園

まとめ:伸びないときは、直す前に表示回数を見る

  • 再生が伸びない原因は「表示されていない」と「押されていない」の2つ。打ち手は真逆
  • YouTube Studioのアナリティクス→コンテンツ→「動画」で、表示回数とクリック率が見られる。ショートと混ぜない
  • 何かを変えた効果は、変えた日から期間を切って見る
  • 1本あたり数件のクリックでは、型を決めない。次に試すことにとどめる

うちの本編は、4,469回見かけてもらって、まだほとんど選ばれていません。でも「誰にも届いていない」と思っていた頃より、やることははっきりしました。9月24日の答え合わせの結果も、また書きます。

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この記事を書いた人

AIを"部下"のように使って、ブログ運営や副業を効率化している運営者です。
煩雑な作業はAI部下たちに任せて、空いた時間を仕事・趣味・大切な人に。
「楽して稼ぐ」ではなく「時間を取り戻す」をモットーに、AI活用のリアルを正直に発信しています。

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